今日は、
「膝が曲がっているのに、膝を曲げると痛いのはなぜ? 犬編」のお話しです。
柴犬の男の子。15歳のニー君。
はじめ、歩いてる所をみて、
「後足の歩幅がせまい。お尻と頭も下がってる。」
きっと、歩き方を心配していらしたのかな?と思いました。
お話しを伺ってみると、全く違いました。
「膝を曲げられません。曲げられないので、お座りもできません。」
「寝る時も、ハウスの壁にぶつかって横に倒れるようにして休みます。」
との事。
触ってみると、後ろのモモが木の枝のように硬いのです。
ここの筋肉は膝を伸ばす筋肉です。
ニー君自身も長い間膝を曲げることが無かったので、
筋肉をほぐした後曲げようとすると、
「そこは曲がらない」と言うかのように、曲げようとしませんでした。
一度膝を曲げることができたら、ぽんっ!と筋肉が緩んだのがわかりました。
施術後は、
立って、お座り、立って、お座りをお母さんと繰り返し練習をしました。
ニー君の膝は、以前書いた
「膝が曲がっているのに、曲げると痛いのはなぜ?」の犬バージョンです。
もともとワンちゃんの膝は人のように真っ直ぐに伸ばすことはできません。
私達のスクワットをしているような姿勢です。
この姿勢をキープするために(膝が曲がって行かないように)、膝を伸ばす筋肉が日々頑張っています。
はじめは少し凝っていた程度だったのかも知れません。
だんだん動かしにくくなって動かさないうちに、動かすと痛いになってしまったのだと思います。
そこでニー君は、
動かさなければ = 曲げなければ痛くない。
になってしまったのかな?と思います。
ニー君のお母さんは、「少し動きがおかしいかな?と思ってから手伝ってあげたり、動かさないようにする方が良いと思って動かさないように気をつけて生活をしていた」とお話しをしてくださいました。
ご自宅に戻られた後も、2人で練習を続けていたのだと思います。
お母さんから、連絡が有りました。
「調子よくなりました!」
ニー君とお母さん。さすがです(^_^)
次回は
息を吸うと首が痛い
のお話しです。
おしまい